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広島市南区皆実町の歯科医院、中村歯科のブログです。
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JR宝塚線の脱線事故で救護にあたった兵庫医科大学病院の看護師さんが、惨事に直面してPTSD(心的外傷後ストレス障害)になり、退職を余儀なくされたとして、労災認定を求める訴訟を起こすとのこと。

え~~これってなんか変じゃない?

その看護師さん(35歳女性、看護師歴11年)は当時あの事故で運び込まれた100人の患者さんに、ほかの看護師50人とともに止血や手術の補助にあたったという。
下半身の壊死が進んだ女性患者さんの姿などが目に焼きつき、PTSDになり退職したから、労災認定せよ・・・ということらしい。

この人が勤めていたのは大学病院。
当然 なにか事故が起これば、救急医療の最前線になりうる可能性が非常に高い職場。
そこで医療のプロとして、まがりなりにも11年も働いた人。

それが、事故で怪我した悲惨な状況の患者さんを多く見たからといって、それがストレスで仕事ができなくなったといわれてもねぇ・・・。
そりゃあ、想像を超える惨事だったし、その場が戦場のように大変で、どんな患者さんが運び込まれてきたか、などは想像できるし、それはそれは大変だったと思う。

でも、素人ではないのだから。
プロの医療人なのだから。
大学病院の看護師さんなのだから。
こんなことはあってしかるべしなのだから。

そういうのが嫌だったら、皮膚科かなにかの開業医にでも勤めているべきだったか、もしくは看護師以外の仕事を選ぶべきだったのではないだろうか。

医療人としてあの現場に耐えうるだけの資質が足りなかったことは残念で、それはそれで同情する。
がんばって多くの患者さんの手当てをしてくださったことは賞賛に値する。
残念ながらPTSDで退職されたのはお気の毒だった。
それはそれで理解できる。

が、しかし、それで労災申請の訴訟を起こすというのは どんなものでしょう?

そんなことを認めていたら、救急医療の最前線で働いてくれている 世の中にごまんといる看護師さん、救急車に乗っている救急救命士さん、火事や爆発の現場にかけつけてくれる消防士さん、などなど・・・
プロとして悲惨な現場で働く人みんなが
「事故現場で悲惨な状況を見ました。心に傷を負いましたから仕事ができなくなりました。」
と言って労災を申請していいということになりかねないじゃない。

何回も書くけれど、素人ではないのだから。
人の生死に携わる仕事を選んだプロなのだから。

このことについて、現場で活躍されている「看護師」さんにぜひとも意見を聞いてみたいと思う。


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