忍者ブログ
広島市南区皆実町の歯科医院、中村歯科のブログです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

来年5月から実施される裁判員制度。
もともと「そんな迷惑な制度、協力できないわ」と思っていたが、最近新聞、TVでも急に取り上げられるようになり、真剣に考え出した。

だいたい、法律の素人である一般人が、人の人生を左右しかねない裁判なんかにかかわるなんて、そんな恐ろしいこと・・・。

それに、大企業にお勤めで、自分が2~3日裁判で欠勤しても、会社はそれなりに回っていく、という環境ならともかく、多くの自営業者や、小さな組織で、一人でもスタッフが休むとものすごく仕事に支障がでるような場合(要するにうちのような小さな医院みたいに)、そんなことで数日を拘束されるのはものすごーーく困る!

私が裁判員に選ばれたら、その間の診療は誰が代わってくれる?


私だけではない。
従業員でさえ、うちは3人しかいないけれど、その3人という人数がどうしても必要だから3人雇っているわけで、一人でも休まれた日にも、ものすごーく困る。

第一、もし自分がなにか罪を犯して裁判になった時に、一般の人の意見で裁きに影響がでてしまうことを国民は納得しているのだろうか?

私なら嫌です。
絶対に嫌。

だって、それってすごく飛躍する論理ではあるけれど、例えば歯医者ではなく一般の人に「この虫歯を抜くのがいいか、抜かないのがいいか、はたまた手術したほうがいいか?」などを決めてもらうようなものではないの?

たとえその人が歯について数日間寝ないで勉強したとしても、そして めいっぱいの良心をもって判断したとしても、それはプロとして長年勉強、経験してきた歯科医師の判断には遠く及ばないのと同じでしょう。
素人の人の意見を参考にして「その歯、抜きましょう!はい、決まりました!」と言われて、人は納得して抜歯されるものなのだろうか?

これを読んで下さっている‘歯には素人の方‘にお聞きしたい。
歯科医師以外の人で、そのバックグラウンドもバラバラの人達に
「その歯はもうだめだと思いまーす。全部抜いて入れ歯にするのがいいと思いまーす。」と言われ、
裁判長の立場の私が「そうですね。あなた達がそう言うなら、ハイ抜きましょう!!」と決めたら、どう思いますか?

ましてや裁判。
それがたとえ鉛筆一本の万引き事件だとしても、素人がとやかく判断したくない、して欲しくない。
そのために法曹に携わる仕事の人が存在するわけで、その勉強を何年もかけてしてもらい、研修も積んでもらうわけで・・・・。

でも、もうこれは決まったことなのだ。
子供曰く 「学校で習ったよ。仕事があるから、という理由では絶対に辞退できないんだって。 
親の介護があるという理由のときは診断書がいるんだって。
だからママは絶対に辞退できないよ。」
はぁ~~~。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
リンク
フリーエリア
携帯ブログ
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]